実験評価
実験評価とはどんな仕事?
「実験評価」とは、新たに開発した機構やシステムが、目的とした機能・性能を十分発揮できているかどうかを検証し、不具合があれば原因を分析・フィードバックするという仕事です。開発段階からメーカーなどのエンジニアと共に仕事を行うこともあります。
例えば、自動車業界ではエンジン試験、強度耐久性、操縦安定性、振動騒音などの各種テストを、部品単体から実際に試作車を走らせるまで行い、そのデータをコンピュータでシミュレーション解析(CAE解析)することが常識となっています。このシミュレーションのための計測やデータ処理、シミュレーション解析を行う仕事や、独自のCAE解析ソフトを開発するといった仕事も<実験評価>エンジニアの仕事になる場合もあります。
ところで、あらゆる「試験」、例えば学力考査でも心理テストでも同じですが、「あるものを測る、と計画したものしか測れない」ものです。実験評価の仕事で一番大切なことは「実験計画」ということになります。計画が悪ければ、その結果を信じてよいのかどうかが揺らいでしまいます。どんな狙いで実験を行なうのか、どれぐらいの確からしさを追求しなければならないのか、を的確に決めることが必要です。分野によっては、過去に他の会社や学会で発表されている試験結果なども収集しなければなりません。計画によって必要な実験器具も変わってきます。