メールでスキルアップ相談「そうだんくん」Q&A紹介

Q6. 1級建築士を持っていますが、建築士会に所属した方がいいのでしょうか?
7年前に1級建築士の資格をとりましたが、建築関連組織などには所属しませんでした。建築基準法の改正や建築法の改正などで建築業界は変換のときを迎えていると思います。今後、建築士も4つの分野に分かれると聞いておりますし、定期的な講習会への出席も必要になってくるかと思われます。 このような情報を入手するためには、建築士会などの組織に所属した方がよいのでしょうか?


建築業界就業中の方より
A6.ご相談にお答えします。
ご承知のとおり、建築分野における法改正は誠にめまぐるしく、2006年以降2009年までのここ3年間が建築士をはじめ、業界の方々の正念場といわれています。法改正の是非はともかく、建築士としての業務をおこなうためには、改正内容については熟知しておくべきでしょう。そうなりますと、就業しながらの日々の学習が必要になりますが、より実践的かつ効率的な学習という意味では、現職の一級建築士の講習会が有効になります。
日本建築士会においてはCPD制度(専門職のために継続的に技術の向上を図るプログラム)があり、会員登録をおこなった方に対して講習会が開かれています。また以前からより専門性の高い建築士を目指すための「専攻建築士」という独自の資格制度を持っており、一層のスキルアップができる資格制度になっております。
2008年中には「構造設計一級建築士・設備設計一級建築士制度」も始まろうとしています。このように、これからの建築士にはより専門性が求められるようになりますので、「専攻建築士」の中からご自分に適した分野を見つるのがよいと思います。他団体においてもCPD制度をとりいれているところもあるようですが、「専攻建築士」という考え方は現在独自のもののようです。
以上、お役にたてれば幸いです。日々お仕事で大変なことと思われますが、一層のスキルアップを目指し、今後も頑張ってください。