田面 義高|30代でキャリアチェンジした社員のホンネ

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社員のホンネ

  • 別分野へのキャリアチェンジ
  • 電気・電子
  • 30代
  • 関西(近畿圏)
  • 1~3年

取材日:2013年6月

業務効率の改善により、スキルアップを実感
田面 義高34歳 兵庫県勤務 2010年9月入社 / 所属:神戸テクニカルセンター
【電気・電子系エンジニア】回路設計
以前は大手電機メーカーにて詳細設計、評価を担当
今はプラント電気設計会社にて制御盤の電気設計業務を担当

転職活動中の技術者へメッセージ

自身が思っている自分の声が70点、録音して聞いたら50点と、自分の声がまるで別人のように聞こえることがあります。それと同じく就職活動でも自分の持っている最大限の力を発揮したにもかかわらず、全く通じないことがあります。それは不況による外的要因や、面接官が一日数人を相手に話を聞いていることなど、前述したように70点が本来の評価であるにもかかわらず、50点として評価されている部分もあるのではと私は考えています。また、私は、30歳を過ぎて1年半以上もブランクがありましたが、求めてくれる企業や今でもこうして仕事をガンガン与えてくれる企業があります。大変だと思いますがあきらめず、またある時は方向転換も考えつつがんばってください。求めてくれる企業は必ずあります!

入社動機

私は、前職、半導体の設計・評価を担当していました。しかし、リーマンショックの影響などにより、自身も含めた派遣社員全員がその企業から撤退することになりました。立場上、いつかはそうなることを予想していたので前向きに受け止め、今後のキャリアのことを真剣に考えました。結果、その派遣会社を退職しました。転職活動は、前職と同じ半導体の開発のみに絞りましたが、全くいい結果が出せず、キャリアにブランクを空けてしまいました。しかし、転職活動中は、自らのスキル以外に実務経験があるという強みや、転職活動の状況から自分の身の丈も知ることができました。そして、別の業種に視野を広げても、今後のキャリアに悪影響を与えることはないという考え方に変わりました。私は、配属先企業が決まってから契約社員としてスタートしました。過酷と思われる方もいるかもしれませんが、私はその逆でした。なんとしても自分のスキルや将来性、人間性が成長できる配属先企業を求め、相談しました。SSE(スタッフサービス・エンジニアリング)からは実にたくさんのお話を頂きました。本当に不況なのかと思えるほど。それはSSEがたくさんの企業から信頼を得ている証拠だと確信しました。それが私にとっての入社動機です。

担当している仕事内容

現在は、電力会社向けのプラントシステムの設計製作を担当しています。大きく分けて、制御盤や全体のシステムをモニタする卓に関する内部回路の設計とシーケンサを使用したソフトウェアに近い制御設計に携わっており、電気、通信、機構の知識が必要で、学ぶべきことが多様な職場環境です。また、インフラに関わる業務であり、特にメンテナンスや安全、規格などの基準は非常に高くシビアです。加えて、良い製品を出荷しなければならないという精神に満ち溢れた職場において、テクニカルスキルのみならず、ヒューマンスキルの向上に邁進しています。

仕事のやりがい

エンドユーザからの要求仕様に対し、どのように実現するかを大まかな設計仕様としてまとめ、有識者と議論し、詳細設計へと進んでいく過程に一番のやりがいを感じます。設計したものを製作メーカに渡し、数ヵ月後には製品として組みあがってくるのですが、その時点ではもう他部門のものという認識が強く、前述した設計にて時間も忘れて夢中になっている状態が一番のやりがいだと思います。

つらかったこと

業務やスキルレベル向上のベースはOJTです。OJTでは配属先企業の方々からのアドバイスが必要不可欠となりますので、仕事以外での何気ない会話や配属先企業で開催される行事にはなるべく出席しコミュニケーションを取っています。つらかったことを強いてあげると、スキルアップしたという実感が得られない時でしょうか…。すでに知っていることでもちょっと応用を加えた設計になると、どうして良いか検討がつかず、上司に助けを求めます。スケジュールがタイトな場合は、時間を惜しんでただ助けを求めるだけになりがちです。これだと、自分のスキルレベルを計る機会を逸しているようなものだと思います。今後は、「自分は●●するべきと考えました」といった提案ができるよう、今以上にスキルアップに取り組んでいければと思っています。また、どちらかと言えばコミュニケーションが不得意な私ですが、たくさんの行事があるので参加しやすく、そういったことを通じて、仕事上でも気軽にアドバイス、時には注意してもらえるような人間関係を構築するよう努力をしました。

一日の過ごし方

8:15
出社
8:30
朝礼
9:00
メールチェック
9:30
手配、他部門との交渉など
12:15
昼食
13:00
打合せなど実設計、忙しい時は図面に手書きしてCADのプロにデータ化依頼
16:30
図面、書類のチェック依頼など
17:15
退社※あまりこの時間に帰ることはありません(笑)

休日の過ごし方

デスクワークがメインになるので、休日はなるべく体を動かすようにしています。歩くことが好きで、2、3駅を歩くなんてのは朝飯前。登山も好きなので、今年のゴールデンウィークは北アルプスに上ってきました。テントを含めたリュックの重量、山の天候の過酷さは、普段の日常生活がいかに幸せかを体感させてくれます。また、登ったときの達成感は、なにものにも変えがたいものです!

いままでの実績

SSEには、社員ひとりひとりがなりたい自分を描き、目標に向かって着実にスキルアップしていくため、『キャリアサポートシステム』という独自の育成システムがあります。私は、テクニカルスキル向上のため、OffJTとしてシーケンサの講習やeラーニングの実施を積極的に行いました。ヒューマンスキルについては、以前、頻繁に納期に関するフォローを受けていましたので、計画性向上のため工程表を作成し、2週間単位で実績を記入していくようにしました。年度の活動実績として自身の技術レベルを確認できるスキル認定では、一年前に比べてテクニカルスキルが4.2ポイントアップ、ヒューマンスキルが7ポイントアップしました!求められている専門知識の習得というよりも「業務をどのように効率よく遂行していくか」という点に注力したスキルアップを実感しています。業務上、多くの部門とのやりとりが必要になってくるため、製品開発途上において、自分だけが一歩遅れている場合は後工程に影響します。経験が浅い立場ですから、わからないことは積極的に聞き、何よりも信用されるように努め、次につながるように心がけました。

技術者としての夢・目標

通信に関する知識を高めたいと考えています。また、私の趣味は登山なので、山中では携帯電話やインターネットが通じない場所が多く、不便に感じることがあります。単純に電波塔が近くに設営されていないという理由程度なら予測がつきますが、それ以上にどんな仕組みでどんな制約があり、何を満たすことで山奥でも電波が届く状況になるのか? そういったところまで知りたいと考えています。

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