電気・電子・精密設計
電気・電子・精密機器設計とはどんな仕事?
設計の仕事内容にもいろいろあります。電気・電子、そして精密機器。身近な携帯電話や家電製品、コンピュータやOA機器などのエレクトロ二クス製品、日本が世界に誇る光学機器などの精密機械、さらには車輌機器や航空機部品などなど、いま最も注目される産業と言っても過言ではないこの分野でも、設計エンジニアが絶対的に不足しているといわれています。
「秒進分歩」といってもよい技術革新が求められるこの業界にあって、現在、業界が目指すのは「多様化」と「差別化」といっていいでしょう。家電などの製品では「安くて良い」のはあたり前で、いかに多様化する消費者のニーズに応えていくか、付加価値を与えることができるかが課題であり、産業用の電機・電子・精密機器分野でも、ライバルメーカーを超える多様な機能と性能の製品を世に送ることができるかが命題となっています。
こうした「ものづくり」の基本を支えるのはやはり設計エンジニア。それだけに活躍の場も無限大で、家電分野はもちろん、1/1,000ミリの精度を要求される精密機械や半導体製造装置、コンピュータを支える電子部品や半導体の製造、光学系精密機器、医療用精密機器などなど、「ニッポンのお家芸」とも言えるこの分野で、やりがいのある新たな仕事・プロジェクトが目白押しです。
もっとも、どの分野も単独で従事するというより、プロジェクトの一員として役割を果たす、ということになります。プラント向けの電気回路の設計場面では、複雑で大規模な全体設計に加え、電源供給についても特別な仕組みが必要になる場合もあります。周囲のさまざまなエンジニアとコミュニケーションをはかって、効率の良い設計を行なうことが必要です。
例えば、最近の施設などではネットワーク回線と電源ケーブルが並走することによって、電源側の磁場の影響でネットワークの速度を阻害するといったことなど、他の技術との関わりはますます深く、難しくなってきています。