ATの加工不良に関してについて

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Q43. ATの加工不良に関してアドバイス及び参考資料の紹介をお願いします

自動車関係の工場にて品質管理業務を行っていますが、ATについての基本的知識がなく取り合えず配属先にある構造の本などを借りて自己学習して若干に知識を得ています。しかし、加工部品の役割、不良品に於ける品質上の影響などになると、解らない事が多く何をどう質問していいのかも不明になりますので、ATの構造基本や加工品(歯車構造)、加工不良による影響などの良きアドバイスと参考資料をお願い致します。現在の自動車業界の不景気の中、知識が必要と感じています。

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自動車部品メーカー就業中の方より


A43.ご相談にお答えします。

前職では自動車用エンジン研究開発業務に従事しておりました。専門分野は機械になります、前職の経験から得た知識の中から、今回の「AT(オートマチックトランスミッション)」に関してお話しさせて頂こうと思います。

【答え】 1.まずご質問の内容としてATの構造に関しての知識修得

「ATの変速機構及び制御入門 (単行本)」 守本 佳郎著 \2100
2006/1初版  出版元 グランプリ出版

という本が有ります。内容としてはATの変速ショックの発生原理、機構、油圧制御、電子制御、対応手段、実験評価、動向などについて絵や実例を入れ、できる限り分かりやすく解説。ATの開発によく出てくる簡単な計算式もおり込み、巻末には用語の説明を収録されているようです。
ATに関する書籍は非常に少ないので、すでに読まれていましたら悪しからず。

又同じ著者、出版社で
「無段変速機CVT入門」
という著書も存在します。こちらは主にベルト式CVTについての著書となります。

他に内容的にご要望の書籍は、中々見当たらないと思いますので上記2点を参考いただければと思います。

2.加工品・加工不良による影響


実際の加工品・加工不良による影響については、機械加工方法・素材材質・形状によって様々な形態が考えられます。ですから、これらを勉強するという意味では世間一般的な話というよりも就業先企業内での生産品質に関する過去トラブル例を見て修得する事が早道だと思います。
例えばお話の「加工不良による影響」に関してですが、ATは変速制御を機械的に行う、バルブボディと言う精密加工を必要とし且つ材質的に柔らかい為に傷の影響を受けやすい個所が存在します。
このバルブボディが機能しなくなると変速制御が出来なくなる為、ATとして致命的なダメージを受ける事となります。
例えば、加工不良による影響と言う事では加工時に発生するバリが、初期なじみ時にオイルに混入しバルブボディにアタックし、ATの寿命予測が大きく狂う場合、又、ギヤの加工不良ではギヤの歯あたり不良によるギヤ磨耗から、鉄粉のオイル混入、ギヤなり等様々なことが考えられます。
ATの市場での主な不具合はこのバルブボディに集中しており、開発における物理的耐久要件も社内的に十分に確立されていると思いますが如何でしょうか?であれば、社内において蓄積されたノウハウ(トラブル事例)を勉強する事が直接的だと思います。

但し、機械加工方法の知識、金属材料の性質・性状を必ず知っておく必要が有ります。
ですので現在技術社員向けに、自己啓発の道具として通信教育を行っています。
その中に「自動車の材料と機械要素」と言うコースがありますので受けてみては如何でしょうか?(詳細はWEBテクを参考ください)
又、アマゾンドットコムの和書で機械加工を検索すると沢山の書籍がヒットしますので、ご自身で確認してみては如何でしょうか?

以上、お答えになっていれば良いのですが、何かご質問があればまたご連絡下さい。


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